2006年01月28日

県庁の星/桂 望実





発売されたときから題名で気になっていた県庁の星
県庁勤務の公務員が、民間人事交流に選ばれ派遣されたのはパっとしないスーパー。
公務員的感覚で使い物にならない(?)彼がボス的パートのおばちゃんに
導かれながら自分の仕事のスタンスや価値観を変えていく・・・。
織田裕二主演で映画化され、2月25日公開される。
映画公式サイト
公務員の仕事ぶりは、一般的にこの小説のように
「何でも組織、文書で融通がきかなくて、接客態度が悪くて」と思われているんだろうな・・と思う。
が、公務員とホテルという2つの職場を経験したわたし。
「公務員は民間では使い物にならない、仕事ができない」と
夫に刷り込まれていて、そう思って卑下している部分があったのだが・・・
いざ、民間で働いてみると(働いていた会社の問題もあるのだろうが)
公務員の組織力や個人の能力などは劣っているとは思えなかった。

ただ、決定的に違ったことはあった。
公務員=行政は「誰に対しても公平で中立」なサービスでなくてはならないが、
ホテルでは「あなたは特別なお客様ですよ」というサービスで顧客の心をつかまなくては
いけない。
行政にホテルのようなサービスを求めるのはちと酷ではあるが、
言葉づかいとか気配りとか、「接遇態度」には学ぶべきことは多々あった。

で・・・、この本を読んでの感想だが、さらっと読むには痛快で楽しい本だった。
が、作家としての文章力とか構成とかはちょっと物足りなかった。
パートのおばさん(なぜか映画では柴崎コウという若い女性になっているようだが)の
心情などは細かくてよいのだが、主人公の県庁さんの仕事に対する心境の変化が
唐突だったりで、「作者は、会社勤めしたことあるのかしら?」などと勘ぐってしまった。

映像化はしやすい設定というか、映画のために書かれたような気さえする。
物語が会話で進められていっているから。
映画のキャスト、織田裕二は適役だと思う。期待が持てる。
パートの役は本で読んだイメージでは、渡辺えり子が浮かんだ。
柴崎コウが悪いとは言わないが、原作に忠実な設定で見たいと思う。



posted by まろ茶 at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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