2006年02月19日

プーさんの鼻・会うまでの時間 / 俵 万智

 


俵 万智の「プーさんの鼻」「会うまでの時間 自選歌集」を続けて読んだ。

「プーさんの鼻」は彼女が妊娠、出産を経験し、シングルマザーとして
生活しはじめてからの短歌。
また、「会うまでの時間 自選歌集」は文字どおりこれまでの歌集の
ダイジェスト版といえる。
俵 万智さんはわたしと同い年。「サラダ記念日」で華々しく登場してから
彼女の三十一文字をまるで自分の人生をなぞるような共感を覚えながら
折にふれて読んできた。



「万智ちゃん」と教え子に呼ばれていた頃の若々しくみずみずしい感覚の時代の歌。
女性としての生き方の転機ともいえる教師をやめた頃の歌。
不倫をとおして感じる女の情念の歌。母としての子どもへの愛の歌。
どれもが、わたしも通ってきた「女性としての心の道」であり、
それをたった三十一文字で表現してしまうことには本当に感心してしまう。
(あ、不倫は経験ありません・・・)

子どもの歌を読んでいると、我が子たちもそうだった・・・まさにそうだったと
なつかしく思い出されるし、シングルマザーに対するまわりの視線に
たじろぎ揺れるこころと愛する男性への思いを断ち切ろうとしても割り切れない
思いなどがズシンと心に響いてくる。

プーさんの鼻のあとがきに彼女はこう記している。
短歌は私のなかから生まれるのではない、
私と愛しい人とのあいだに生まれるのだ。


そう、女性は(人は)出会いや愛する人によって日々変わっていく。
経験を積むごとにしたたかにたくましく変わっていく。
二冊を読み終え、自分のきた道を反芻したようなそんな気持ちになった。
posted by まろ茶 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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